環境

仕事ですごい失敗をしてしまって三連休とても忙しくなるはずが逆にすることが無くなってずっとピクミンで遊んでいた。見たことのない生物に遭遇したときの何をしだすか分からない恐怖と、多数の犠牲によって徐々に敵の習性が分かってくるのが"未知の惑星に降りて食料を探す"という世界観を表現していてとても良い。


トレーディングカードの"環境"って言葉が好きで、これはザックリ言うと使えるカードの種類を指していている。例えば有名なマジック・ザ・ギャザリングだと、何年も前からあるゲームで全てのカードの種類をあわせると膨大なので、「ここ数年の間に出たカードだけで遊ぼう」というルールがある。直近数年なので、新しいカードが出ると昔のカードが使えなくなる。前まで凄い強いカードだったけど新しいカードの中に天敵が入っていて全然強くなくなったり、逆に日の目を浴びなかったのが邪魔者が消えて新たな価値を見出されたりする。そのルールで勝ち続けるには一つの戦法に拘らず、環境に応じて常に最適な組み合わせを考えて打ち手を変えなくてはならない。トレーディングカードの"環境"は「進化したものが生き残るのではなく、環境に適応したものを進化していると言う」という言葉が指す環境ともマッチしていて、良い名前だと思う。


すごい失敗した話に戻って、モバイルとかソーシャルのゲームは出た頃に比べて量も増えたし質もずいぶんと良くなっている。そういう環境でどういう手を打てば良いか、軽くて速い手で本当に良いか、やったとしてその意図は何か、というとこまで考慮できていなかったのが良くなかった。今いるチームは力x時間つまり仕事量だけでいうと結構なエネルギーが出る方だと思うから、力を使う方向とタイミングを間違えるととても悲しいことになる。


言われないと気付けなかったのと、色んな人に迷惑をかけてしまったのをとても反省している。でも今は敵の大群の中に数匹のピクミンを置き去りに帰還してきたことの方が反省している。彼らはもう助からない。