教育とかアジャイルとかゲームデザインとか

昔よく若手発掘的な、学生に投資してみようぜな意図のプロジェクトに応募したり実際にお世話になったりしていて、そこで培ったものが今役に立ってると実感している。そこで会った人、特にそういうことやろうって企画/遂行した人に感謝したいけど、今感謝しても仕方ない気もしている。というのも、プロジェクトが終わった時点ではめでたしめでたし程度のことしかなく、実際に何か利益を生んだかと言えばそうではなかった。きっと報告会とかがあって、上司なのかお金出してくれる偉い人なのかに、ねえねえどういう成果が出たのねえねえ?って問い詰められて返答に困ったのかなあと思えば、むしろ企画した人にお礼が言いたいというよりは、企画に懐疑的だった人にその正しさを説いて回りたい。そういう「ワシを育てたのはアイツだ」的な、教育やろうぜって度胸のあった人達が正しく評価される仕組みがあればいいのにと思う。


最近如何にしてチームで良いソフトウェアを作るかということを考えることが多くて、なにか活かせることは無いかとアジャイルサムライを読んでいる。なるほど納得できる部分が多くて、特にチーム全体のスキルセットがなるべく平滑化されてる状態が良く、特定のレイヤーに特化したスキルを持った人よりアレもコレもできる人が数人いるべき、というのが共感できた。そういうチームを作るためにどうするかまでは掘り下げられていなかったけど、結局は学習/教育する環境が大事なのかなあと。教育って言うと仰々し過ぎるかもしれない。
誤解を恐れず言えば、仕事って如何に誰にでもできることに分解していくことなのかなと思っていて、ハイパーなチームはきっと人が倍になれば二倍の速度が出る。それは流石に銀の弾丸が過ぎるとしても、タスクが常に並列化されてて人の増減に柔軟に対応できる状態というのは、目指すべき理想の一つなのかもしれない。


ゲームを作るのは、言い換えれば遊んでいる人を如何にゲームの熟達者にするかということでもあり、そのためにUIデザインであったりレベルデザインであったりを試行錯誤し続けていて、そこで培った知見ってきっと教育に適応できる部分が多いんだろうなと。周りにも教育系のことやってる/やりたがってる人結構いるらしく、そういう人達の取り組みが上手くいくといいなと思いました。